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JOURNAL

2025.10.2

医師が開業融資を成功させるための完全ガイド|最適な選び方と借り方

開業融資について複数の金融機関に相談する医師のイラスト

開業したいと思ったとき、まず直面するのが開業資金をどう工面するかという最初の課題です。そして次に、「どの金融機関から借りるのが一番いいのか?」という大きな疑問が生まれてくるのではないでしょうか。

融資は、金利の安さだけで選ぶと失敗する可能性があります。大切なのは、ご自身の状況に合った融資先を選び、金融機関の信頼を得ることです。

本記事では、開業医・医療法人専門の税理士法人シーガルが、多くの医師をサポートしてきた経験から、融資を成功に導くための最適な借り方と選び方を徹底解説します。

なお、開業医・医療法人専門の税理士法人シーガルが作成した事業計画書のテンプレート(Excelファイル)は、ホームページからお問い合わせいただいた方限定でプレゼントしております。ぜひご活用いただき、あなたの開業を成功へと導く確かな一歩となれば幸いです。

融資の審査では、まず事業計画書の説得力が問われます。具体的な計画書の書き方やテンプレートの活用法を知りたい方は、別記事「開業医専門の税理士が教える|融資の鍵を握る事業計画書完全ガイド」を最初にお読みください。

なぜ、開業医は融資の種類を知るべきなのか?

開業医の先生方にとって、融資はクリニックの未来を左右する重要な決断です。しかし、金利の安さだけを基準に融資先を選んでしまうと、後々大きな後悔につながる可能性があります。

融資先を選ぶ際は、金利のわずかな差ではなく、開業後の経営にどう役立つかという視点が重要です。たとえば、たとえ金利が0.1%高くても、開業医の事情をよく理解してくれる担当者や、融資の実行がスムーズな金融機関を選んだほうが、開業スケジュールに支障をきたさず、結果として安心できるでしょう。

融資は単にお金を借りる相手ではありません。開業後の経営をサポートしてくれるパートナーでもあるのです。

融資相談はいつから始めるべき?

開業までの融資スケジュールと必要な期間を示すタイムラインの図

多くの開業医の先生は、開業準備を進める中で、融資相談のタイミングについて悩まれています。

結論から言うと、開業予定日の6ヶ月〜12ヶ月前には融資相談を始めるのが理想的です。

なぜ、早く相談を始める必要があるのか?

融資が実行されるまでには、様々なプロセスがあり、予想以上に時間がかかります。

  • 事業計画書の作成・提出:1〜2ヶ月

  • 金融機関の審査:1〜2ヶ月

  • 必要書類の準備:1〜2ヶ月

このように、融資が実行されるまでには早くても3ヶ月程度かかります。もし審査に時間がかかったり、追加書類を求められたりすれば、さらに期間は延びます。

早めに動くことで、万が一の遅れにも対応できる余裕が生まれます。焦って準備不足のまま融資に臨むのではなく、しっかりとした計画を立てて金融機関と向き合うことが、融資成功への近道となります。

開業医が利用できる主な融資の種類

開業医が利用できる主な融資先は多岐にわたります。それぞれの特徴を理解し、ご自身の状況に合った融資先を検討することが重要です。

日本政策金融公庫

政府系金融機関であるため、金利の低さが大きなメリットです。また、開業実績がない場合でも、事業計画の具体性や医師としての経験・スキルを評価してくれるため、開業時の融資に強いのが特徴です。

メリット

低金利で借りられることが多い

無担保・無保証で借りられる制度もある

デメリット

審査に時間がかかる場合がある

民間銀行に比べると、融資後のサポートが手薄な場合がある

メガバンク・地方銀行(横浜銀行・静岡銀行など)

融資スピードが比較的速いのが特徴です。また、多くの銀行が開業専門の担当者を配置しており、融資だけでなく、開業後の経営相談にも乗ってもらえるというメリットがあります。

メリット

審査スピードが比較的速い

担当者と直接相談でき、信頼関係を築きやすい

デメリット

公庫に比べると審査が厳しい傾向にある

金利が公庫よりも高い場合がある

医師信用組合

地域の医師会が運営する金融機関で、医師の開業を専門にサポートしています。医師の事情をよく理解しているため、柔軟な審査が期待できるのが最大のメリットです。

メリット

医師の専門性や事業内容を深く理解してもらえる

医師向けの手厚いサポートを受けられる

デメリット

融資金額がメガバンクなどに比べて少ない場合がある

医師会への加入が必須となる

リース会社

医療機器や内装設備を「購入」するのではなく、リース契約で「借りる」という選択肢です。初期費用を抑えられるというメリットがある一方で、利息を含めた総支払額は購入よりも高くなる場合が多いです。また、あくまでリースなので、資産にはなりません。

メリット

初期費用を大幅に抑えられる

設備を陳腐化させずに、常に最新のものを導入しやすい

デメリット

最終的な総支払額が高くなることが多い

資産にならない

主な融資の種類の比較表

開業医向けの主要な融資先とメリット・デメリットの比較表

これらの融資先を検討する際、「結局いくら借りるのが最適か?」という疑問が出てきます。融資額の具体的な決め方や運転資金の計算方法については、別記事「開業医が知っておくべき運転資金の目安|融資額の決め方と計算方法」で詳しく解説しています。

金融機関との上手な付き合い方

融資は、一度お金を借りたら終わりではありません。開業後の経営をスムーズに進めるためには、金融機関と良好な関係を築くことが非常に重要です。

ここでは、金利の安さだけにとらわれず、複数の融資を組み合わせることのメリットや、担当者との付き合い方について解説します。

融資を組み合わせるメリット

複数の金融機関から融資を受けることで、以下のようなメリットがあります。

  • リスクの分散
    特定の金融機関に依存するリスクを避け、資金調達の選択肢を広げることができます。

  • メリットの最大化
    日本政策金融公庫の低金利融資と、メガバンクの融資スピードなど、それぞれの強みを組み合わせて活用できます。

  • 情報収集
    複数の担当者と話すことで、様々な情報を得ることができ、開業準備の質を高められます。

担当者との上手な付き合い方

融資の審査では、事業計画書の内容だけでなく、担当者との信頼関係も重要な評価ポイントとなります。

  • 進捗状況を共有する
    融資申し込み後も、開業準備の進捗状況を定期的に共有しましょう。これにより、担当者は安心して審査を進められます。

  • 何でも相談できる関係を築く
    融資担当者は、様々な開業医を見てきています。事業計画に関する悩みや、開業後の不安など、率直に相談することで、心強いパートナーになってくれるでしょう。

金融機関との関係は、開業後の経営にも大きく影響します。良好な関係を築くことで、追加融資が必要になった際もスムーズに対応できるでしょう。

まとめ:開業準備はプロと一緒に

この記事では、融資の種類や最適な借り方、そして融資を成功に導くためのポイントを解説しました。

融資先を選ぶ際は、金利の安さよりも、開業後の経営にどう役立つかという視点が重要ですし、一度きりの取引ではありません。開業後の資金繰りや経営の相談までできる、信頼できる金融機関と良好な関係を築くことが、クリニックの安定した成長につながります。

私たち税理士法人シーガルは、開業医・医療法人専門の税理士として、融資戦略の策定から金融機関との交渉まで、先生方の開業をトータルでサポートすることが使命です。

この資金計画を明確にする上で不可欠なのが、事業計画書です。 そこで、私たちは事業計画書のテンプレート(Excelファイル)を、お問い合わせいただいた方限定で無料プレゼントしております。ぜひご活用いただき、あなたの開業を成功へと導く確かな一歩となれば幸いです。

この記事の監修者

中込 政博

税理士法人シーガル

代表社員/

税理士・公認会計士

中込 政博

あずさ監査法人・辻本郷税理士法人を経て、税理士法人シーガルを設立。税金に関する相談はもちろんのこと、公認会計士ですので、医業経営についてもぜひご相談ください!

遠藤 大樹

税理士法人シーガル

代表社員/

税理士・行政書士

遠藤 大樹

医療特化会計事務所・税理士法人山田&パートナーズを経て、税理士法人シーガルを設立。医師・歯科医師に対する税務顧問の他、相続税申告や相続対策・医業承継もお任せください!

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